看護師が知っておきたい病気の基礎知識



プロの看護師として働く以上、病気についてはある程度知っておくことが重要です。

・看護師として働き始めたばかりだから…
・キャリア充分のベテラン看護師だから…
・現在の勤務先では大した知識は必要ないから…
・お給料さえ受け取れればそれでいいから…

と考える人もいるかもしれませんね。

確かに同じ看護師といっても経験や実績、働く場所、勤務先での役割などは人によって異なるでしょう。


高度な医療知識や看護技術が必要な職場、日々似たような業務を繰り返している職場、基本的な疾患の知識がなくても問題のない職場など、全国の看護師は多種多様な職場で働いています。

しかし現実問題として、プロの看護師が万が一の事態に遭遇したとき、また日常業務のなかで基本的な疾患知識を求められたとき、「知らない」「分からない」というようであれば看護師としての信用問題だけでなく、より大きな問題にもつながりかねません。

しかし、実際には、看護師は看護だけやっていればよいとの声もあり、疾患の知識を深めるべきか疑問に思う看護師は少なくないのではないでしょうか。


今後、期待されている看護師の役割



現在、医療界は団塊世代が75歳の後期高齢者になる2025年を想定した課題への対応策を模索しています。この2025年以降には高齢者人口が約2200万人に達し、国民の4人に1人が高齢者という事態に到達すると予想されており、医療界でも急増する高齢者に対応できる体制を整えるべく対策を練っているのです。

その方策の一つが医師や看護師らによるチーム医療で、看護師も従来の業務である医師の診療補助や患者の療養上の世話に留まらない役割が期待されています。


日本看護協会によると・・・

実際に国内最大の看護職能団体である日本看護協会(JNA)でも、厚生労働省の「チーム医療推進会議」の報告書を受けて「今後はチーム医療の推進に伴って看護職の専門性の強化と役割拡大が進む」と予想しています。

今後、看護師として職務を行なうにあたっては、「看護師は医師ではないから疾患に関する知識はない」とはいえない状況が多数発生してくるでしょう。もちろん看護職であるからといって、すべての看護師がチーム医療に携わったり、多岐にわたる疾患知識が必要になるというわけではありません。


なかには超多忙な職場で働いていて新たな勉強をしたいと思ってもセミナーや研修会に参加できないという人や、地域医療の支える存在として限られた疾患を持つ患者の看護をしているという人もいるでしょう。

また、疾患に関する知識は医師が持っていればいいもので、看護師は看護知識だけあればいいという考えもあります。

看護師に基本的な疾患の知識は必要ない?

では、看護師は疾患の知識がなくても構わないかというと実はそうではないようです。当然のことながら、医師は看護師にはない深く広い知識を持ち、患者の疾患を診療するための知識は質・量ともに豊富です。

ただし、それはあくまで疾患を診断したり治療したするための知識であり、患者本人がその疾患とどう向き合いQOLの質を向上させていくかといった点に重点を置いているというわけではありません。


たとえば一般の人からすると理解しにくい医学用語で説明を受けたり、疾患の治癒のみを目指す姿勢で接せられた場合、とまどってしまう患者も少なくないようです。

そうした際に患者や家族の心境と寄り添い、一般の人でも理解できる分かりやすい言葉で説明をしてあげたり不安感を緩和させてあげるのも看護師の重要な役割といえるでしょう。

そのためにも看護師は、以下で挙げている基本的な疾患についてはしっかりと理解しておくことが強く求められてきます。

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患者の人生のために、看護師ができること



このような疾患を持ちながらどのようにより良く生活していくか、家族にできることはどんなことか、進学や就職、結婚、出産といった人生の節目で疾患にどう対処していくかなど、幅広い年齢層の患者の状況に応じた対応を行なえるのも看護師ならではの仕事のひとつです。

このような状況を勘案してみても、看護師には基本的な疾患の知識が必要ということがよくお分かりでしょう。


これから看護師として働き始める人だけでなく、すでに看護師として仕事をしている人であっても基本的な疾患に関する知識は欠かすことができません。


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